2006 Fiscal Year Annual Research Report
新しいポリコーム分子MBT-1による白血病制御を目指して
Project/Area Number |
18790647
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
新井 郷子 東京大学, 大学院医学系研究科, 助手 (60422276)
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Keywords | ポリコームグループタンパク質 / 血球分化 / エピジェネティクス / 白血病 |
Research Abstract |
1.MBT-1を含むポリコームグループタンパク合体の同定 Yeast Two-Hybrid法などで得られたMBT-1に結合するタンパク質の候補語群や、既知のポリコームグループタンパク質について,MBT-1との結合を共免疫沈降法などの手法で解析し、MBT-1と結合するタンパク質群の一部を同定した。 2.MBT^-1を含むポリコームグループタンパク質複合体による遺伝子発現制御機構の解明 MBT-1や、1の項目で得られた、MBT-1に結合するタンパク質について、それらを細胞に過剰発現させた際にクロマチン構造に与える影響として、ヒストンタンパク質の修飾などをウェスタンブロッティングなどで解析した。 3.MBT-1やその連因子の活性化の急性白血病発症への関与 MBT-1や、1の項目で得られた、MBT-R1に結合するタンパク質について、その遺伝子を不活性化させたときに血球分化に与える影響を調べるために、遺伝子を欠損した血球をもつ「骨髄キメラマウス」を作製するために、以下のことを行った. (1)MBT-1やその結合タンパクの遺伝子欠損ES細胞の樹立 各遺伝子を欠損したES細胞を、高濃度のネオマイシンを培地に加える方法を用いて選択した。各遺伝子について約5〜10クローンが得られた。 (2)キメラマウスの作製 現在、(1)で得られた遺伝子欠損ES細胞を胚盤胞に注入し、キメラマウスを作製中である。キメラマウスが得られたら、そのマウスからES細胞由来の造血幹細胞を選択し、骨髄移植を行って骨髄キメラマウスを作製する予定である。
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Research Products
(2 results)