2006 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト化マウスを用いた造血器悪性腫瘍に対するNKT細胞療法の有効性の評価
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18790667
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
清水 佳奈子 独立行政法人理化学研究所, 免疫細胞移植戦略研究ユニット, 研究員 (20391980)
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Keywords | ヒト化マウス / NKT細胞 / 造血器悪性腫瘍 / IFN-γ |
Research Abstract |
本年度は1)臍帯血由来CD34陽性幹細胞をNOGマウスに移植することによりヒト化マウスを作成し、NKT細胞が再構築されるかどうかの検定、および2)α-GalCerの抗原提示能の評価法としてxenoの系を用いたアッセイ法を確立した。1)については移植後ヒト細胞の生着を確認したマウスで骨髄、脾臓、肝臓、肺、リンパ節をflow cytometryで免疫細胞の解析を行ったところ、CD4,CD8 T細胞、B細胞、また細胞頻度は低いもののCD3-CD56+NK細胞の再構築は確認できたが、Vα24+Vβ11+NKT細胞は検出できなかった。原因の一つは胸腺においてCD1d分子が異種の系であるためにNKT細胞の分化が正常に行われないことが考えられた。現在、NKT細胞株を別に作成し、移植する方法を検討しているところである。2)についてはα-GalCerはペプチドと異なり短時間ではCD1d分子上にされず、抗原提示細胞の種類によっても提示能が異なることがわかっている。免疫を行う際にα-GalCerが適切にNKT細胞に提示されるかどうかは重要な問題である。我々は以前マウスにおいてα-GalCerをパルスしたマウス骨髄由来樹状細胞で免疫し、2日後に脾臓におけるα-GalCerに対する免疫応答をELISPOT法で解析したところ、IFN-γ産生性NKT細胞が誘導できることを報告してきた。そこでAPCとしてα-GalCerをパルスしたヒトDCをマウスに投与し、同様に解析したところマウスに比べ、1/2-3の反応になるものの、同様にIFN-γ産生性NKT細胞を誘導できることがわかった。この現象をα-GalCer提示能の評価法として応用することを考案した。この免疫応答は免疫する細胞数に依存しており、α-GalCerの付加する時間が短時間であれば同じ細胞数であっても低下することがわかった。
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Research Products
(1 results)