2006 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト破骨細胞における関節リウマチ特異自己抗原の解析
Project/Area Number |
18790678
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
野島 崇樹 京都大学, 医学研究科, 助手 (30327514)
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Keywords | 関節リウマチ / 自己抗原 / 破骨細胞 |
Research Abstract |
ヒト末梢血単核細胞(PBMC)を用いた破骨細胞形成系の確立およびRA自己抗原の発現 1)Ficoll-Paqueを用いて健常人協力者よりPBMCを回収し、マグネットビーズと抗ヒトCD14モノクローナル抗体を用いてCD14(+)細胞を分離し、10%FBS・M-CSF(25ng/ml)入りαMEMにて培養を行い、Trypsin-EDTA処理後dish付着細胞を回収し、更に10%FBS・M-CSF(25ng/ml)・ODF(20ng/ml)入りαMEMにて多核巨細胞を回収した。 2)回収した多核巨細胞についてTRAP (Tartrate-resistant Acid Phosphatase)染色陽性であることを確認。また、成熟破骨細胞の機能を有するか否かを確認するため、carbonated calcium phosphate付着dish上でpit formationを確認した。 3)上記ヒト成熟破骨細胞を用いて、カルパイン・カルパスタチン,c-myc・FBPの発現をRT-PCRで確認した。 Raw細胞を用いた破骨細胞形成系の確立 マウス単球系培養細胞であるRaw細胞での破骨細胞形成も試みた。 1)Raw細胞は10%FBS入りαMEMで培養を行い、浮遊細胞を回収。ODF存在下で8日間培養することで、多核の付着細胞を回収した。 2)回収した多核巨細胞についてTRAP染色陽性であることを確認。また、成熟破骨細胞の機能を有するか否かを確認するため、carbonated calcium phosphate付着dish上でpit formationを確認した。 3)Raw細胞は培養細胞なので細胞数をコントロールすることが可能で、蛋白を用いた実験が容易に行える。ヒト成熟破骨細胞を用いた実験との比較コントロールとして用いることが可能となった。
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