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2007 Fiscal Year Annual Research Report

ランダムミュータジェネシスを用いたスギ花粉症の増悪因子の同定

Research Project

Project/Area Number 18790696
Research InstitutionThe Institute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

安田 琢和  The Institute of Physical and Chemical Research, アレルギー免疫遺伝研究チーム, 研究員 (00373374)

Keywords花粉症 / IgE / ENU / ミュータント / スクリーニング
Research Abstract

平成19年度は当初実験計画に基づき、ENUランダムミュータジェネシスによるミュータントマウスでの花粉症誘導とスクリーニング検査、およびミュータント候補マウスにおける変異遺伝子の同定を進めた。
平成19年4月から平成20年2月(報告書作成時点で解析済みのものとして)まで、新たに7家系、約420匹について、スギ花粉を用いた感作で花粉症を誘導した。
これらマウスの花粉感作および検査の結果、以下のような異常な表現型を呈するミュータント候補マウスを検出できた。(a)血中のIgE値および好酸球数が他のマウスに比べても高く増加するマウス1組。(b)花粉感作を行ったにもかかわらず血中のIgE値が増加しないマウス2組(この中には好中球数の増加の大きい1組を含む)、および(c)IgE値増加の弱いマウス1組。(e)単球数に変化の見られないマウス1組。(e)血中のIgE値が元々高く、アレルギー素因を有すると考えられるマウス2組。これらマウスについては子孫マウスを作製し、表現型が再現するかの確認およびラインの維持を続けている。
さらに、前年度の本計画に基づき得られたミュータント候補マウス(IM3-197家系マウス)と上述の(b)の1組のマウスライン(IM3-209家系マウス)について、表現型が再現することの確認を行った。
IM3-197家系マウスでは、子孫マウス世代で親世代と同様な、花粉感作後にも血中IgG1値の上がらないマウスを確認できた。IM3-209家系マウスでは、子孫マウス世代で親世代と同様な、花粉感作後にも血中IgE値とIgG1値の上がらないマウスを確認できた。現在、どちらのマウスラインもラインの維持および変異遺伝子同定を進めている。ただし、どちらのマウスラインも子孫マウス世代での表現型再現率から、変異遺伝子が2から3個程度の複数含まれている可能性が考えられる。
これまで本科学研究費補助により、研究代表者に有利な点であるENUランダムミュータジェネシスによるミュータントマウスを用い、さらに独自な方法で花粉症を誘導し、疾患に関わる因子について研究を進めることが出来たと考えている。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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