2006 Fiscal Year Annual Research Report
周産期慢性低酸素血症が児の発育・発達に及ぼす影響についての研究
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18790760
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
住江 正大 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (90335745)
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Keywords | 低酸素血症 / 中枢神経障害 / 子宮内発育遅延 / 神経細胞層 |
Research Abstract |
(1)研究協力者(山口大学・医学部附属病院・准教授:中岡雅彦)がこれまで用いてきた子宮内低酸素負荷法としての子宮動脈結紫法を行い、ラット子宮内低酸素モデルを作成した。具体的には、妊娠17日の妊娠ラット母獣の子宮動脈を結紫レ、、発育遅延胎仔モデルを作成した。また、,.血流変化の影響を抑えるために、母獣の慢性低酸素下保育を行なっている。.閉鎖的飼育槽内で酸素濃度による低酸素負荷を妊娠17日目より行い、回様に子宮内胎児発育遅延モデルの作成を試みた。 (2)神経細庖のmigrationの検討方法として、胎仔大脳皮質神経細胞をBrdUにて標識を行った。母獣の腹腔内にBrdUを投与すると、投与時期に細胞分裂期にある細胞が標識されることは実証済みであるが、投与時期を変えることで、大脳皮質の6層構造を構成する神経細胞をそれぞれ別個に標識することが可能であった。子宮内胎児発育遅延モデルの新生仔の大脳皮質切片を作製し、BrdUに対する免疫組織染色を行うことで、その陽性細胞を染色し、正常なコントロール群と比較を行い、神経細胞の形成時期とmigration障害の関連性について検討を行っている。
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