2007 Fiscal Year Annual Research Report
中毒性表皮壊死症モデルマウスを用いた表皮ケラチノサイトのアポトーシス誘導の解明
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18790773
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
鎌田 憲明 Chiba University, 医学部・附属病院, 講師 (00334186)
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Keywords | 皮膚疾患 / 免疫学 / ケラチノサイト / アポトーシス / 発症病理 |
Research Abstract |
中毒性表皮壊死症の主な病態は表皮ケラチノサイトのアポトーシスと考えられていますが、そのメカニズムの解明のためマウスの骨髄移植後のgraft-vs-host disease(GVHD)で生じる皮膚症状をモデルとして昨年度に引き続き中毒性表皮壊死症のモデルマウスの作成を行いました。allo GVHDをモデルとして昨年度の方法に改良を加え、予め致死量の放射線照射を行ったヌードマウス(H-2^d)をhostとし、C57BL/6マウス(H-2^b)の脾臓から採取したCD8陽性Tリンパ球を2x10^7個尾静脈より移植を行いました。しかしながら、皮膚症状の発現に個体差が生じたり、皮膚症状の出現前にGVHDにより死亡する個体が出現するため、現在はhostからの培養ケラチノサイトを予めdonorに免疫した後、donorのリンパ球をhostに移植して、皮膚症状を確実かつ再現が可能な条件を検討しています。今後はgldマウス(FasL機能欠損)、perforinノックアウトマウスなど一般的にアポトーシスを誘導するために必要な機能の異常を有するマウスをdonorとして使用することで、表皮ケラチノサイトのアポトーシスに関与するメカニズムを解明していく予定です。
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