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2006 Fiscal Year Annual Research Report

IL-16による接触過敏反応の終息と制御性T細胞の役割

Research Project

Project/Area Number 18790799
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

益田 浩司  京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (00326232)

KeywordsIL-16 / 接触過敏反応 / 制御性T細胞
Research Abstract

BALB/cマウスに、trinitrochlorobenzene(TNCB)をハプテンとして用いて接触過敏反応(CHS)をマウスの耳介に惹起させその厚さを測定するとともに、惹起相で炎症局所に浸潤するリンパ球のフェノタイプ(CD4,CD8,CD25)の経時的な変化を免疫組織化学的に解析した。耳介の厚さは惹起6時間後より肥厚し始め48時間でピークを迎え72時間後より徐々に菲薄化した。浸潤しているリンパ球はまずCD8陽性細胞が6時間後より認められ,その後CD4陽性細胞が12時間後より認められた。CD8陽性細胞は24時間後より徐々に減少し,CD4陽性細胞はさらに増えていた。CD25陽性細胞も6時間後より認められたが24から72時間後にかけて増加傾向が認められた。一方、Foxp3 mRNAの発現をreal time RT-PCRで測定したところ、その発現は惹起後6時間後より認められ、24時間後から72時間後にかけて強くなり5日後からは減少していた。Foxp3 mRNAの発現の推移は耳介の厚さの変化に相関する傾向が見られた。CHSを起こしたマウスにrecombinant IL-16を投与して、その耳介厚を測定するとともに浸潤しているリンパ球のフェノタイプをしらべたところIL-16を投与しなかった群と比較して大きな変化は認めなかった。また抗IL-16抗体を惹起相の前に腹腔内に投与し、惹起後の耳介厚を測定するとともに浸潤しているリンパ球のフェノタイプをしらべたところ、耳介厚はコントロール群と比べて肥厚したがFoxp3 mRNAの発現には大きな差は認められなかった。今後はCHS惹起時にステロイド外用剤を単同塗布、あるいはハプテンを繰り返し塗布した後ステロイド外用剤を塗布し、IL-16の産生量やリンパ球のフェノタイプ、Foxp3 mRNAの発現などの経時的変化を調べていく予定である。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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