2006 Fiscal Year Annual Research Report
パルスダイレーザーによるケロイド抑制効果の病態解明
Project/Area Number |
18790812
|
Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
二神 綾子 日本医科大学, 医学部, 講師 (70366756)
|
Keywords | ケロイド / パルスダイレーザー / Fibroblast / Cyclooxygenase-2 |
Research Abstract |
インフォームドコンセプトを得られた手術予定のケロイド患者に、パルスダイレーザーを一部に照射し、その後ケロイド組織を摘出した。これらをパラフォルムアルデヒドにて固定、パラフィン包埋したのち、HE染色および、COX-1,2の免疫染色を施行した。現在のところ、レーザー照射、未照射に関わらず、COX-1,2の陽性部位、強度には有意な差は認めておらず、ケロイド組織は照射に関わらず、COX-2を強発現し、COX-1は発現していない傾向がみられている。さらに免疫染色の前処理や抗体濃度などの条件を検討し、再確認する予定である。 またケロイド組織よりfibroblastを分離、培養し、凍結保存している。 この一部をさらに様々な細胞密度でwellにまき、数日後にパルスダイレーザーを照射し、最も適当な照射強度、回数を決定するため、MTT assayなどで、増殖曲線を確認している。その結果は細胞密度により結果が大きく左右される傾向を認めており、条件設定に困難をきたしている。今後さらに各培養上清を回収し、PGE2およびTGFβをELIZAにて検出するために、その蛋白濃度を計測し、保存している。しかしELIZAに供与するには蛋白濃度がやや不足しているため、さらに培養条件の設定を検討している。 また培養細胞も今後、PCRに使用する予定があるため、回収し保存している最中である。 さらに培養細胞そのものがCOX-1,2を発現していることを確認するために、これを用いた免疫染色を予定している。
|