2006 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の認知リハビリテーションによる脳機能可塑性のfunctionalMRI研究
Project/Area Number |
18790826
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
小坂 浩隆 福井大学, 医学部附属病院, 助手 (70401966)
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Keywords | 老年精神医学 / functional MRI / 脳機能 |
Research Abstract |
CANTAB (Cambridge Cognition, CANTAB eclipse)のライセンスを得て、検査施行可能なように験者としてCANTAB提示の訓練を行ない、従来の認知機能テストとあわせて、被験者の評価を多角的にとらえる準備を行なった。 画像研究に関して、まずMRガントリーの中で使用する目的の非磁性体マウス(CURRENT DESIGNS社:トラックボールや反応ボタン)を購入し、その非磁性体マウスをセットアップした。またそれらの非磁性体マウス使用時にも、MR撮影中にアーチファクトが混入されないかを確認した。 平成18年度の撮像は、高齢者(約20名)から、Voxel-Based Morphometry (VBM)解析用のT1強調画像、Diffusion Tensor Imaging (DTI)を行った。撮像自体は問題なく順調に進んでいる。 functional MRIに関しては、CANTABを課題として施行する予定であったが、Cambridge大学の版権の問題や、CANTAB課題内容の複雑性、施行時間などを考慮して、CANTAB自体はMR撮像とは別に認知機能評価に使用することとした。そして、functional MRI用には簡便性と時間経過を考慮した課題を用いることとし、現在いくつかの課題を試用して模擬試験を行なっている。 また、加齢に伴う脳機能低下の病態をより詳細かつ多角的に検討するため、高齢被験者には、CANTABだけでなく、WISC-IIIなどによる知能測定、神経成長因子BDNFやアディポネクチンなどの血液生化学的検査を追加している。そして、それらの指標とVBMやDTI画像との相関なども検討することとした。
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