2006 Fiscal Year Annual Research Report
血漿タンパク質におけるAGE構造体含有量とアルツハイマー病の認知機能との関連
Project/Area Number |
18790838
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
城野 匡 熊本大学, 大学院医学薬学研究部, 助手 (50363536)
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Keywords | advanced glycation end products / アルツハイマー病 |
Research Abstract |
耐糖能の異常がアルツハイマー病の危険因子である可能性が報告され、アルツハイマー病と糖尿病の関連が示唆されている。また糖尿病に伴う糖尿病合併症の進展にメイラード後期反応生成物であるadvanced glycation end products : AGEが関与することがいわれている。これまでアルツハイマー病の病変部であるアミロイド斑にAGE構造体であるCML、ピラリンが存在することが報告されており、アミロイド斑の形成にAGEが関与していることが示唆されている。このことからアルツハイマー病の進展にAGEが関与している可能性が考えられている。現在までに、AGE構造体の一つであるペントシジンがアルツハイマー病患者の血清で上昇することが報告されており、AGEのアルツハイマー病への関与が推測されている。しかし他のAGE構造体の存在や関与については未だ不明である。そこで本年度はその他のAGE構造体の測定系の確立をおこなった。これまでAGE構造体であるCML、CEL、ペントシジン、GA-pyridineの血清中の濃度は高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で測定可能となった。さらにAGE構造体であるCML、CEL、ペントシジン、GA-pyridine、ピラリン、CMAはそれぞれの特異的なモノクローナル抗体の作製をおこない、それらを用いたEnzyme-Linked ImmunoSorbent Assay法により血清中のAGE濃度が測定可能となった。
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