2006 Fiscal Year Annual Research Report
ドーパミンD2遺伝子多型と非定型抗精神病薬による治療予測
Project/Area Number |
18790853
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
廣保 究 金沢医科大学, 医学部, 助手 (20410318)
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Keywords | 統合失調症 / 非定型抗精神病薬 / DopamineD2受容体多型 / 精神経誌症状評価尺度 / 治療予測 |
Research Abstract |
【目的】 統合失調症の急性期および急性増悪期の薬物療法は,従来の定型抗精神病薬から副作用の少ない非定型抗精神病薬投与が主役となってきている。一方、DopamineD2受容体多型(DRD2)をコードする遺伝子多型と統合失調症との関連も報告されてきている。そこで、統合失調症患者における非定型抗精神病薬(Risperidone, Quetiapine, Olanzapine, Perospirone)の治療反応性について精神症状評価尺度を用いて調べ、これとDRD2多型(-141delC, TaqIA, Ser311Cys)との関係を検討する。 【方法】 治療開始前には,BPSD (Brief Psychotic Rating Scale)およびCGI (Clinical Global Impression)を用いて精神症状を評価し、6週間投与後再び,BPRSおよびCGIによる精神症状を再評価する。このときに,採血を行い,得られた検体からゲノムDNAを収集し,-20℃以下で保存後、遺伝子解析を行う。 【結果および今後】 平成18年度は,学内の倫理委員会から承認を受けたのちに、本研究を開始した。当院にて統合失調症の加療を受けている対象者に本研究について説明し、同意の得られた対象者から検体の提供を受け、遺伝子解析を行った。症例数は十分とは言えず、引き続いて研究を継続する。平成19年には申請時の予定通り、結果についてまとめることにする。
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