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2006 Fiscal Year Annual Research Report

テラヘルツ波を利用した新しい光線力学療法の検討

Research Project

Project/Area Number 18790867
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

市原 利晃  秋田大学, 医学部, 医員 (60400496)

Keywordsテラヘルツ / 光線力学的療法
Research Abstract

「研究の目的」
光線力学的療法(Photodynamic therapy, PDT)は最近になり臨床的に用いられているが,光線過敏症を起こすなどの問題点がある.現在のPDTの問題点を回避するため,光ではなく波としてのTHz波の利点や可能性を検討し,その可視光線ではないという特徴を生かすことで,今後のPDTをより効果的なものにできると考えた.
現在使用されている光増感剤のみならず,各種の医薬品などもTHz帯においてそれぞれ特有の吸収スペクトルを持っていると考えられる.各種の薬品を用いてTHz帯での吸収スペクトルを測定し,それぞれ薬品固有の吸収スペクトルを集めてデータベースを得る.それを解析することで,THz帯の吸収スペクトルにその薬品を励起する波長があり,癌細胞に対し障害的に作用できるかどうかを検討する.
「平成18年度」
THz帯での吸収スペクトルを測定して,それぞれ薬品固有の吸収スペクトルを集めたデータベースの作成を行う.その後,培養細胞を用いてデータベース解析を行うことで,吸収スペクトル内に細胞障害を起こすことのできる励起光の性質があるかを確認する.
「実験」
既知の光増感剤(Photofrin, acridine orange, 5-aminolaevulinic acid)を,ポリエチレン粉末と混合し,ペレット状に押し固めたサンプルを準備し,THz帯での吸収スペクトルを秋田県湯沢市の株式会社テラヘルツ研究所にあるSPECTRA SRI-12を用いて測定した.その結果,それらの薬品においての吸収スペクトルを確認することができた.現在,吸収スペクトル内に細胞障害を起こすことのできる励起光の性質があるかを確認中である.

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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