2007 Fiscal Year Annual Research Report
子宮頚癌における化学放射線療法の前方視的方法による臨床・病理学的予後因子の検討
Project/Area Number |
18790909
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
新部 譲 Kitasato University, 医学部, 講師 (00372912)
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Keywords | 化学放射線療法 / 子宮頸癌 / 臨床病理学的研究 / HER2 / Survivin |
Research Abstract |
本年度の研究は、化学放射線療法の前向き第II相臨床試験を継続し、臨床ならびに病理学的な予後因子の検討を行った。化学放射線療法の第II相試験については、KGROG(KitasatoGynecologic Radiation Oncology Group)という研究機構を立ち上げ、KGROG0501を具体的には継続して遂行した。この初期の臨床成績ならび予後因子については、Eur J Gynaecol Oncol, inpressとなっている(2008年3月末掲載予定)。また、第100回米国癌学会(2007年4月,ロサンゼルス,米国)、第66回日本癌学会総会(2007年10月,横浜)にて発表を行った。病理学的な研究は、免疫組織化学を中心に本年も進め、細胞周期関連因子(Ki-67, p^<53>, p^<21>など)とアポトーシスおよび関連因子(survivin)、増殖関連因子(HER2/c-erb B-2)、低酸素細胞関連因子(HIF-1,CA9,VEGF)などの発現を腫瘍細胞中で調べた。現在、症例集積は24例に達しているが、中間解析の対象となるのは、20例までなので、20例の段階で臨床成績との関連を検討を行った。 HER2と臨床成績の関連の前方視的な解析については、第67回日本医学放射線学会学術総会(2008年4月,横浜)ならびに第101回米国癌学会(AACR2008,米国,サンディエゴ)でも演題が採択され、発表予定である。 Sruvivinと臨床成績の関連の前方視的な解析は第47回米国臨床腫瘍学会(ASC0 2008, 米国,シカゴ)にて演題が採択され、発表予定である。また、これらの研究成果については現在、英文論文にまとめており、平成20年中に投稿予定である。
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