2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18790915
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
橋本 透 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80297415)
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Keywords | 頚筋膜 / in situ hybridization / Hoxコード |
Research Abstract |
頚部の構造物は、その前後軸上の位置的特異化が、ホメオボックス遺伝子のHoxコードによって支配されており、各鰓弓から発生する間葉組織は、舌骨弓から第6鰓弓にかけてそれぞれHoxa2、Hoxa3、Hoxa4、Hoxb5によってその分化が特異化されている。 今回、まずin situ hybridizationの手法を用いて、上記のHoxコードに支配される構造物の同定を行い、これらの鰓弓から発生する筋膜構造を追跡した。 10週令マウスの胎子よりcDNAを採取し、これを元にHoxa2、Hoxa3、Hoxa4、Hoxb5および顎骨弓の発生へ影響するとされるFGF8のプライマーを作成した。この際、ベクターとしてpGEM、コンピテントセルとしてJM109を用いた。また、マウスはICRマウスを用いた。primer lengthは500〜750bpとし、結果、良好なプライマーを得ることができた。 検体として、マウスの10、12、14、18週令胎子を、当機関実験動物取り扱い規約に準じて取り出し、凍結およびパラフィン切片作成用ブロックを作成した。 凍結およびパラフィン切片を作成し、Hoxa2、Hoxa3、Hoxa4、Hoxb5、FGF8の各プライマーにて染色、観察中である。 これらの標本に加え、次年度以降、コラーゲンの免疫染色およびワンギーソン染色・マッソン染色を行って、比較対比しながら頚筋膜の分化を評価していく。また、上記遺伝子群のさらに上流に発現するとされるOtx2についてもプライマーを作成し染色を行い、評価対象に加える予定である。
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