2007 Fiscal Year Annual Research Report
LIGHT導入腫瘍細胞を中心とした樹状細胞間質細胞複合融合癌ワクチンの基礎的検討
Project/Area Number |
18790960
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
中村 哲 Kobe University, 医学部・附属病院, 医員 (10403247)
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Keywords | LIGHT / 癌ワクチン / LTβR / 樹状細胞 / 腫瘍細胞 |
Research Abstract |
LIGHTはTNF superfamily memberの一つであり、T cellsやNK cellsを活性化し、腫瘍免疫にとって重要なTh1サイトカインバランスを誘導する副刺激分子である。我々は、樹状細胞腫瘍細胞融合細胞ワクチン療法にLIGHTを応用して、より強い抗腫瘍効果の誘導を目的としている。今年度は昨年度に引き続きLIGHT導入マウス癌細胞樹立のためにmurine LIGHT cDNAを挿入した種々のベクターの導入を試みた。 pcDNA3.1(+)を用いたmurine LIGHT発現系では、細胞内ドメインであるC末端にFLAG導入を行なっているが、、COS7 cellsにFUGENE6を用いて一過性、強発現させた。その結果、抗FLAG抗体、抗LIGHT抗体両者を用いた検討とも、LIGHT発現の局在は、蛍光免疫染色法により大部分は細胞質内に発現し、細胞膜上への発現は少なかった。さらに、追試としてLIGHTのリガンドの一つであるLTβRとIgGl Fcとの融合蛋白を用いてFlow cytometryを行い、細胞膜上への発現を検討した。陽性コントロールのマウス未成熟樹状細胞では約50%の細胞が細胞表面のLIGHT陽性であったが、LIGHT導入COS7では細胞内での高い発現にも関わらず、細胞膜への発現はわずか1.2%にとどまった。そして、その最も大きな理由としてC末端のFLAG導入が原因と考えている。 腫瘍免疫へのLIGHT応用の際、副刺激分子として効率よく機能するには、細胞膜上へのより高い発現が理想的であり、そこで現在、native LIGHTを導入し、CMVとSV40両者のプロモーターとエンハンサーを有する改良ベクターを用いて、今後はより強くLIGHTを細胞膜上に発現したクローンを作成するべく、マウス大腸癌細胞CT26およびCT26CL25への導入を試行する方針である。
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