2006 Fiscal Year Annual Research Report
虚血性心筋症モデルにおける骨髄間葉系幹細胞を用いた心筋再生療法に関する研究
Project/Area Number |
18791004
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
榎木 千春 関西医科大学, 医学部, 助手 (10340671)
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Keywords | 間葉系幹細胞 / 移殖・再生医療 / 虚血性心筋症 |
Research Abstract |
間葉系幹細胞の分化と増殖におよぼすphosphatidylinositol-3 kinase(PI3K)の影響をin vitroにて検討した。Green fluorescence protein(GFP)発現ラットから採取した骨髄細胞を培養し接着細胞かつspindle-shapeの細胞をFlow cytometry法を用いて各種抗体を使用し、non-hematopoietic cellsである事を確認した。培養した間葉系幹細胞をIGF-1の存在下または非存在下またPI3Kの阻害剤としてLY294002(10μM)を使用することで細胞接着、分化、生存にPI3Kが重要な役割を果たしていることを確認した。骨髄細胞の分化度は、幹細胞マーカーであるc-kitおよび心筋特異的マーカーであるα-sarcomeric actin,、内皮細胞マーカーであるvon Willebrand factorおよび平滑筋マーカーであるα-smooth muscle actinに対する抗体を用いて免疫染色することによって心筋に細胞移植する前の細胞形態を検討し、またアルカリフォスファターゼ染色などで骨形成も確認した。またこれらの細胞をラット心筋梗塞モデルに移植できるように技術的な準備を進めた。次年度はin vivoでこれら検討した細胞を作製された虚血性心筋症モデルに移植し、その効果、有効性や安全性を病理学的所見、心機能所見、生存率などで比較検討していく予定である。またそれらの結果をまとめて学会などに発表する計画である。
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