2006 Fiscal Year Annual Research Report
ポジトロン標識マルチトレーサーを用いた神経再生移植治療の生体内評価の研究
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18791014
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
稲次 基希 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助手 (00422486)
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Keywords | パーキンソンモデル動物 / PET / マルチトレーサー / ミクログリア |
Research Abstract |
まず、パーキンソンモデルマーモセットの作成とその行動評価・in vivo, in vitroでのpre-,post-synaptic changeを免疫染色・autoradiography, PETにておこなった。特に行動評価ではUPDRSをmodifyしたもののほかに、24時間の自発運動量測定の有用性を明らかにした。(北米神経科学会・Neurotrauma Researchにて発表)また、スナネズミを用いたパーキンソンモデルを作成し、そのドパミン受容体とトランスポーターの評価を行動実験とあわせて行い、スナネズミにおいてもラット同様の有用な片側パーキンソンモデルが作成できることを明らかにした。 続いて各種新規トレーサーの動態評価や正常動物での脳内分布の検討を行った。特にmicro PETを用いて、サル、ラット、マウス、スナネズミ等におけるsubstance P受容体の分布を明らかにし、またパーキンソン病モデル動物におけるsubstance P受容体の変化を明らかにした(一部Synapseにて発表)。このことは、今後パーキンソン病患者における欝症状の解明と治療に寄与しうる可能性を示唆したものであった。 また、末梢性ベンゾジアゼピン受容体の測定を用いたミクログリアイメージングをin vivo, in vitroにておこない、micro PETを用いることで、in vivoでの経時的評価を可能にした。これにより、ミクロダリアをイメージすることで、神経損傷のイメージングを可能にすることを明らかにした(脳神経外科学会他で発表)。
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[Journal Article] In vivo mapping of substance P receptors in brains of laboratory animals by high-resolution imaging systems.2007
Author(s)
Haneda E, Higuchi M, Maeda J, Inaji M, Okauchi T, Ando K, Obayashi S, Nagai Y, Narazaki M, Ikehira H, Nakao R, Zhang MR, Suzuki K, Suzuki H, Suhara T.
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Journal Title
Synapse 61(4)
Pages: 205-215
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