2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18791027
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
田伏 将尚 慶應義塾大学, 医学部, 嘱託(非常勤) (60338069)
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Keywords | 脳挫傷 / 冷凍損傷 / 運動機能 / mouse |
Research Abstract |
冷凍手術装置を用いたcryo injuryによる片足運動機能障害を有する脳挫傷モデルマウスを確立した。10%ネンブタール麻酔下、小動物用脳定位固定装置を用いてマウス頭部を固定し、頭皮をsagittal方向に1.5cm切開した後、歯科用ドリルを用いてφ2.5mmに左前頭皮質(運動野皮質部位)に相当する頭蓋骨を薄く削除。CO2ボンベを接続した冷凍手術装置アモイルス・クライオACU22-XT(株式会社キーラーアンドワイナー)および網膜剥離プローブ(φ2.5mm)を用いて、-80℃に設定したプローブ先端を削除後の頭蓋骨部位へ30秒×5回(または10回)、30秒インターバルにてφ2.5mmの脳挫傷を作製。挫傷部位は、1ヶ所、2ケ所、4ケ所モデルを作製した。 Rotarod treadmill(Muromachi)、EBST(elevated body swing test)、SCANET(automated animal movement analysis system)、およびRotarod treadmillを用いたslipping test(回転軸の回転数を一定にして(5-6rmp)マウスの軸上での歩行を観察し、正常歩行ができず滑った回数を1分間カウント)により、下肢障害の程度を定量化し、その中でslipping testが最も有効であった。 そこで、樹状細胞を脳室内に移植後の脳挫傷に対する治療効果を検討した。脳挫傷モデルマウスを作製し、同日樹状細胞移植した所、樹状細胞投与群ではコントロール群に比べslipping testにおいて有意な改善効果が観察された。今後は樹状細胞移植の効果の機序を解析する予定である。
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