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2006 Fiscal Year Annual Research Report

椎間板変性メカニズムの解析

Research Project

Project/Area Number 18791037
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

前野 耕一郎  神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (70403269)

Keywords椎間板変性 / 椎間板変性モデル / MRI / Fas / FasL / 血管新生 / VEGF / VEGFR
Research Abstract

(1)椎間板変性モデルの作成
SDラットの尾椎にイリザロフ型の創外固定器を装着させた椎間板変性モデルを確立した。まず約1.3MPaの負荷を創外固定器を通してラット尾椎に加えて固定した。加圧に関しては人体の腰椎にかかるとされる負荷をラットの体重で換算した値で行った。創外固定器装着1週間および4週間後にラット尾椎のMRI撮影を行ったところ、いずれも加圧した椎間板髄核が低信号となり変性しているものと考えられた。
(2)ラット変性椎間板の髄核細胞の採取、培養および遺伝子動向の評価
計画通り上記操作で変性所見を認めた椎間板髄核細胞と正常髄核細胞を採取培養した。Western blottingによる膜タンパクFas、FasLの定量は髄核細胞の量が少なく培養そのものが困難であったためPCR法での定量を行った。Fas、FasLともに正常髄核と変性髄核細胞の間で有意な発現量の差は認められなかった。同時に人の手術材料で行ったFas、FasLの定量では変性髄核細胞でFasLの発現量が有意に減少していた。ラットでは細胞量が少ないことが結果に影響している可能性が示唆されたため引き続き細胞培養を継続し十分な細胞数が得られた段階で再実験を行う予定である。一方で変性椎間板には炎症細胞の浸潤を伴った血管侵入がみられることが報告されている。そこで髄核におけるVascular Endothelial Growth Factor(VEGF)およびVEGF-receptor(VEGFR)の発現を上記椎間板変性モデルから採取した髄核細胞を使用してPCR法による解析を行った。変性髄核細胞ではVEGFおよびVEGFR-1の発現増幅がみられた。VEGFR-1はVEGFと結合することで炎症を伴う血管新生を誘導することが知られており、椎間板変性にこのメカニズムの関与が示唆された。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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