2006 Fiscal Year Annual Research Report
血清プロテオミクス解析を用いた閉経後骨粗鬆症診断法の確立
Project/Area Number |
18791047
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
小笹 泰宏 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (40404636)
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Keywords | 医療・福祉 / プロテオーム / 老化 |
Research Abstract |
現在の骨粗鬆症の診断はDXA、 pQCTなどの画像による骨量測定、及びB-ALPやDPD、 NTX、 CTXなどの骨代謝マーカーの測定によって行われている。しかし、骨量測定は骨粗鬆症が確立した時に初めて診断されるものであり測定誤差も大きい。また、骨代謝マーカーも骨吸収、骨形成を各々反映しているに過ぎない。 本研究では動物モデルと臨床検体を組み合わせて、異なる質量分析装置を用いた血清のプロテオミクスアプローチにより血清タンパク質発現パターンによる骨動態を反映した診断法の確立、新たな骨粗鬆症特異的マーカーの同定を行うことが目的である。18年度は以下の実験を行った。 動物モデルの作成: 閉経後骨粗鬆症モデルをマウスで作成する。とくに成長の影響を除外するために、まずマウスにおけるピークボーンマスの同定と骨代謝関連サイトカインの動態を成長、卵巣摘除において経時的に検討し、さらに骨粗鬆症の確認のため骨代謝マーカーの測定およびDEXAによるBMD測定を行いサンプルの最適化と系統的なサンプル血清収集を行った。 1)動物モデルにおけるマーカー候補の選定: 次に初期的検討として、閉経後骨粗鬆症モデルマウスの血清を種々の前処理後、SELDI-TOF-MS、 LC/MS、2次元電気泳動等によるDifferential Displayを施行する。コントロール群との比較によって選定されたペプチド群の骨吸収抑制剤による変動を統計的に検討し、より骨代謝を特異的に反映するペプチド群を選定のこころみを行った。(642文字)
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Research Products
(2 results)