2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18791053
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
服部 耕治 Nara Medical University, 医学部, 准教授 (30382310)
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Keywords | 再生医学 / 外科 / 臨床 |
Research Abstract |
平成18〜19年度科学研究費補助事業(若手研究(B))の助成をうけ,超音波関節軟骨定量評価装置を開発作製した。平成19年度は,平成18年度で明らかとなった測定機械の問題点の解決にあたった。 関節軟骨の測定機械は主に手術室で関節鏡機械と併用して使用するため,できる限りダウンサイジング化に努めた。測定装置自体は,体積で1/2に縮小することができた。この測定装置であれば,他の病院施設にも移動することが可能であり,現在多施設での関節軟骨評価に関する調査研究を進めている。 手術室のME機器によるノイズ,測定に用いる超音波プローブの操作時の術者の微妙な手ぶれの問題点については,ソフトウェア的に解決を試みた。関節鏡検査におけるME機器のノイズはおおよそ中心周波数帯が40-100MHzに観察され,測定に用いた超音波プローブの素子は中心周波数が10MHzであることから,ME機器のノイズはフィルタリングによって容易に除外することができた。手ぶれによる測定の不安定性については,残念ながらソフトウェア的に顕著な改善を得ることができなかった。将来的な課題として,様々な手法を駆使して,今後解決に当たりたい。 本年度の成果として,足関節のヒト関節軟骨音響特性の測定に成功し,その臨床データをHattori K, et. al. Ultrasound evaluation of cartilage damage in osteochondral lesions of the talar dome-correlation with clinical etiology-:Preliminary report. Foot Ankle Int. 2007, 28:208-13.として誌上報告できたことである。さらに,手関節軟骨や肘関節軟骨の音響特性を測定評価したいと考えている。
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