2006 Fiscal Year Annual Research Report
慢性期脊髄損傷に対する神経幹細胞移植とC-ABCの併用療法
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18791059
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
藤吉 兼浩 慶應義塾大学, 医学部, 嘱託(非常勤) (80365303)
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Keywords | 脊髄損傷 / CSPG / C-ABC / 神経幹細胞移植 / 慢性期 / common marmoset / MRI / diffusion tensor tractography |
Research Abstract |
われわれはこれまでに慢性期Rat脊髄損傷を8週と定義し、慢性期の損傷脊髄においてもChondroitin Sulfate Proteoglvcan(以下CSPG)が発現していたこと、chondroitinase-ABC(以下c-ABC)の1週間のくも膜下腔丙持続投与によってCSPGの発現が低下したことを確認してきた。さらに慢性期のatrophvの強い脊髄にも神経幹細胞移植が技術的に可能であることを確認してきた。しかし圧挫による脊髄損傷RATの8週における生存率は低く、さらにc-ABC投与のためのOperatiohにより生存率は40%を下回った。H18年の9月以降、共同研究を行っている生化学工業かちのc-ABCの供給が一時停止したこともあり、我々はこめ問にCommon marmosetsの慢性損傷脊髄の解析を行うこととした。15g、17g圧挫によるcommon marmosetsの損傷脊髄はラットと同様に空洞を形成することが、組織学的検討から明らかになった。また、7.0TeslaのMRIを用いて、conventionalなT1およびT2強調画像を撮影し画像的評価を行った。さらに拡散テンソルMRIを撮影し、diffusion tensor toractographyを構築し、脊髄損傷部を避けるtractが明瞭に描出可能であることを新たな知見として得た。c-ABCの供給が本年3万から再開ざれ、現在、Rat慢性期脊髄損傷を6週と改めて定義し、治療群とcontroll群におけるCSPGの定量を施行している。
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