2007 Fiscal Year Annual Research Report
集中治療患者の持続血糖モニタリングと人工膵臓による血糖管理
Project/Area Number |
18791079
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
江木 盛時 Okayama University, 医学部歯学部・附属病院, 医員 (20423296)
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Keywords | 集中治療 / 急性期 / 重症患者 / 血糖 / インスリン / 持続血糖測定 / 人工膵臓 |
Research Abstract |
19年度の研究目標は、人工膵臓による持続血糖測定をOutcomeとした2つの研究を終了することにあった。両研究とも、患者集積は終了し、結果解析を行い発表・論文投稿の準備中である。 1つ目は、「心臓術中・術後の高血糖の発生原因と術中・術後血糖値管理とケミカルメディエーターと患者予後との関連性」を検討する研究であった。現在、この研究は 28 名の心臓手術患者でのデータ集積を終え、結果解析を行っている。人工心肺を使用し、心停止液を使用した 19 名での検討を主に行い、持続測定血糖測定による平均血糖値は、従来の間歌的血統測定の平均と比較し、術後炎症反応・術後腎機能障害・および酸化ストレスと有意に強く相関していることが分かった。現在、ケミカルメディエーターおよび血糖制御ホルモンに関する解析も行っている。本研究内容は、2008年内に報告され、海外雑誌に投稿される予定である。 2つ目の研究は、「高血糖を合併する食道癌患者での周術期血糖管理に対する糖質調節流動食と一般流動食の比較研究」である。本研究は、27 名の患者をスクリーニングし、8 名の患者をランダム化した時点で解析を行い、糖質調整流動食を用いることで低血糖のリスクなく血糖管理を良好にする作用があることがわかった。本研究は終了し、研究内容は、2008年内に報告され、海外雑誌に投稿される予定である。 18・19年度の研究成果を受け、20年度は、人工膵臓による持続血糖コントロールに関しての研究を行う予定である。
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