2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18791099
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
丹下 和晃 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助手 (70405471)
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Keywords | アクアポリン / 遺伝子発現 / 吸入麻酔薬 / 静脈麻酔薬 / 肺水腫 |
Research Abstract |
a)高浸透圧ストレスによるAQP3、AQP5mRNAの誘導のリアルタイムRT-PCRによる定量。 ヒト肺胞上皮由来の細胞株(A549)に、200mOSMのSorbitolを12時間暴露した。total RNAを抽出し、逆転写によりcDNAを得た。Light Cycler^R 480 SYBR Green I Master (Roche)を用いて、AQP3、AQP5のmRNAの発現をリアルタイムRT-PCRにより確認した。 今後、麻酔薬のAQP3、AQP5のmRNAの発現に対する効果を検討するために、吸入麻酔薬、静脈麻酔薬を暴露し、AQP3、AQP5のmRNAの発現定量を行う予定である。 b)高浸透圧ストレスによるAQP3、AQP5蛋白質のウェスタンブロット法による定量。 AQP3、AQP5蛋白質の定量を行う際、高浸透圧ストレスのシグナル伝達にかかわると報告されている、MAPKの活性について(1)も、ウェスタンブロット法により検討するために、ラット大動脈を用いてウェスタンブロット法の条件検討を行い、安定してMAPKの活性を計測できるようになった。 今後、ヒト肺胞上皮由来の細胞株(A549)に、200mOSMのSorbitolを暴露し、AQP3、AQP5蛋白質の定量、およびMAPK活性の計測を行う予定である。続いて吸入、静脈麻酔薬のAQP3、AQP5蛋白質発現に対する影響を検討する予定である。 参考文献(1)Hoffert JD, Leitch V, Agre P, et al., Hypertonic Induction of Aquaporin-5 Expression through an ERK-dependent Pathway. J Biol Chem (2000) 275:9070-77
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