2006 Fiscal Year Annual Research Report
セボフルラン誘発生呼吸抑制の検討:新生ラット単離脳幹標本を用いた基礎的研究
Project/Area Number |
18791106
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Research Institution | Kitasato Institute |
Principal Investigator |
栗林 淳也 (社)北里研究所, 病院, 研究員 (40327599)
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Keywords | セボフルラン / 呼吸ニューロン / パッチクランプ / 単離脳幹標本 |
Research Abstract |
今回の研究にはブラインドパッチクランプ法の技術習得が必要であるが、その前段階としてより簡単な顕微鏡下でのパッチクランプ法の技術習得を目標とした。その成果はX^<th> Oxford Conference on Modeling and Control of Breathing (Lake Louise, Canada)において、演題名「Characteristics of GABAergic Neurons in Mouse Pre-Botzinger Complex and Ventral Medullary Surface」として発表した。それと平行して、実験初期には新生ラットの単離脳幹標本を用いてセボフルランの横隔神経への影響を調べた。セボフルランは濃度依存性に呼吸数、一回換気量を減少させた。これらの減少はGABAAレセプターアンタゴニストであるビククリンによって部分的に軽減した。また、脳幹脊髄分離灌流でセボフルランを脳幹、脊髄にそれぞれ灌流させたところ、脳幹に灌流させたときには呼吸数が減少し、脊髄に灌流させたときには一回換気量が減少した。次に同様の標本を用いて、セボフルランの呼吸ニューロンへの影響に関して、ブラインドパッチクランプ法での実験を開始した。現在、前吸息性、吸息性ニューロンの活動、呼息性ニューロンの活動を1〜2個記録したが、その傾向を把握するには至っていない。これらのデータの記録・解析には今回購入したPower Lab 4/25 ml845を使用した。しかし、データのサンプリング周波数が大きく、これまで使用していたコンピュータでは解析が困難となった。そこで、新たにパーソナルコンピュータ、レッツノートT5購入した。これにより非常に円滑なデータ解析が可能となった。
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