2006 Fiscal Year Annual Research Report
泌尿器科癌におけるGSK3ベータ抑制による分子標的治療の可能性の検討
Project/Area Number |
18791111
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
ビリーム ウラジミル 山形大学, 医学部, 助手 (50334686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨田 善彦 山形大学, 医学部, 教授 (90237123)
長岡 明 山形大学, 医学部, 講師 (10258618)
梶沼 陽 山形大学, 医学部, 助手 (10436199)
中野 裕子 山形大学, 医学部, 助手 (60396562)
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Keywords | 腎細胞癌細胞 / 膀胱癌 / NFκ-B / GSK3β / β-catenin / AR-A014418 / アポトーシス |
Research Abstract |
1.腎細胞癌細胞株および膀胱癌細胞株におけるNFκ-B、β-catenin、GSK3βの発現の検討 腎細胞癌細胞株、ACHN、A498、KU19-20、KH39、KRC/Y、Caki-1、Caki-2膀胱癌(乳頭腫を含む)T24、SCaBER、HT1376、RT4について、immunoblotで検討したところ、β-catenin、GSK3βはすべての細胞株で発現していたが、NFκ-Bp65の活性型は、2株で強発現、7株で軽度から中等度の発現を見た。 2.腎細胞癌細胞株に対するGSK3β抑制薬AR-AO14418の増殖抑制効果の検討 腎細胞癌細胞株7種に対し、AR-A014418の効果を種々の濃度、及び時間作用させ、その増殖抑制効果を検討したところ、3種の細胞株で顕著な増殖抑制効果を得た。一方4種の細胞株では抑制効果は軽度であった。 3.AR-A014418のアポトーシス誘導能の検討 上記の細胞増殖抑制効果がアポトーシスの誘導によるものかどうかを検討したところ、Hoechst33258による染色でアポトーシスの像が確認された。 4.A498細胞におけるAR-A014418のβ-cateninリン酸化抑制効果の検討 A498においてAR-A014418のβ-cateninのリン酸化がどのように変化するのかを検討したところ、濃度依存性にリン酸化が抑制され、immunoblotでの検討では分解産物が検出され、明らかにGSK3βの抑制がβ-cateninの分解を促進していることが明らかになった
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