2006 Fiscal Year Annual Research Report
フォンヒッペルリンドウ遺伝子が関与する腎細胞癌骨転移特異的遺伝子発現の解析
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18791122
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
辛島 尚 高知大学, 医学部, 助手 (60304672)
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Keywords | 腎癌骨転移 / VHL遺伝子変異 |
Research Abstract |
各種VHL遺伝子変異をもつ腎淡明細胞癌株の製作と機能解析および骨転移形成能への影響について、VHL癌抑制遺伝子の104番目のアミノ酸以降の機能を欠質している腎淡明細胞癌株786-0をもとに、遺伝病であるVHL病のタイプ別に、そのhot spotをもとに3種の変異VHL遺伝子発現ベクターを遺伝子導入し、stable cloneを製作した。in vitroにおいて、その増殖様式ならびに細胞形態は明らかに異なり。各細胞株株において細胞外マトリックスと細胞接着分子におけるReal time PCR Arrayを行った。その結果、親株786-0と比較してある細胞株では接着因子を中心とした遺伝子の発現増加が多数認められた。 また、我々のもつヌードマウス脛骨転移モデルを用い、前述の各種VHL遺伝子変異細胞株の骨転移形成能ならびに腫瘍増殖速度や生存期間を検討した結果、あるVHL遺伝子変異細胞株でのみ高い腫瘍形成能と腫瘍増殖速度を示した。 現時点で、VHL遺伝子変異は骨腫瘍形成能に深く関与することが示唆された。
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Research Products
(1 results)