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2006 Fiscal Year Annual Research Report

腎細胞癌のコレステロール蓄積機構の解明

Research Project

Project/Area Number 18791124
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

松本 賢士  熊本大学, 大学院医学薬学研究部, 助手 (50336228)

Keywordsclear cell type / 腎細胞癌 / ACAT
Research Abstract

淡明細胞型(clear cell type)腎細胞癌には、細胞内にコレステロールエステルを蓄積するという形態的な特徴がある。最近、細胞内コレステロールエステル代謝に重要な分子としてAcyl-coenzyme A : cholesterol acyltransferase (ACAT)の2種類のisozymeが明らかとなった。腎細胞癌におけるACATの役割に注目し、実験を行った。熊本大学附属病院にて腎細胞癌の診断にて腎摘出術を施行された症例より癌組織と正常組織をインフォームドコンセントを得た後に実験に使用した。ヒトACAT特異抗体を用いた免疫組織学的手法にて腎細胞癌におけるACAT-IとACAT-IIの発現を定性的に検討した。腎細胞癌にACAT-1が過剰に発現していることが確認された。これに対してACAT-IIの発現は同定できなかった。そこで、Immunoblot法にて正常腎組織と腎細胞癌における発現を定量的に検討した。腎細胞癌では正常腎に比較して約20倍のACAT-1の発現が観察された。リポゾーム再構成法にて腎細胞癌組織と正常腎組織におけるACAT活性を検討した。生化学的手法を用いたACAT活性測定でも腎細胞癌では正常腎に比較して約20倍のACAT活性が確認された。以上により腎細胞癌におけるコレステロールエステルの蓄積にはACAT-1の発現亢進が関与していることが示唆された。組織形態、生物学的悪性度、臨床的悪性度とACAT酵素活性、ACAT-I発現との関連を統計学的考察を加えInternational Journal of Urology誌に投稿し、現在revice中である。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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