2006 Fiscal Year Annual Research Report
新生児低酸素性虚血性脳障害モデルを用いた神経幹細胞の動態と活性化の解析
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18791153
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
金川 武司 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40346218)
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Keywords | ラット / 新生児低酸素性虚血脳障害 / 神経幹細胞 / BrdU |
Research Abstract |
本年度は、生後7日目のラットを用いた新生児低酸素性虚血性脳障害モデルを用いて、低酸素・虚血後の神経幹細胞の動態を検討し、解明した。 (方法)上記モデルにBromodeoxyuridine(以下、BrdU)100mg/kgを腹腔内投与し、24時間後に屠殺。摘出脳において抗BrdU抗体を用いた免疫染色法にて、虚血後の神経幹細胞の増減について検討した。(1)insultの程度による神経幹細胞の動態の検討……上記モデルに低酸素負荷時間を20、40、60、80、100分の5群(各群n=10)に分け、脳室下層(SVZ)領域と顆粒膜細胞近傍(SGZ)領域におけるBrdU陽性神経細胞を定量化した。(2)insult後、神経幹細胞の継時的な動態の検討……上記検討にて一番強く誘導された40分の低酸素負荷にて、insult後1,3,4,7,14日目の5群(各群n=10)に分けて、SGZ領域におけるBrdU陽性神経細胞を定量化した。 (結果)(1)各郡のSVZの陽性細胞数は、1292,1324,1013,1031,1321/mm(sham:1088)とshamに比して有意な増加は認めなかった。一方、SGZの陽性細胞数は625,499,465,165,407/mm,(sham:590)と60分のinsultでは、dose-dependentに神経幹細胞が増加しており、100分もの強いinsultになると、むしろ有意に神経幹細胞が低下することが分かった。(2)各郡のSGZの陽性細胞数はshamに比して+211、+230、+217、-21、+3個/mmの増減が認められ、insult後4日目に一番、神経幹細胞の増加が認められた。 これらの研究のほか、新生児低酸素性虚血性脳障害の治療戦略上、重要と思われる新生児低酸素性虚血性脳障害に対する低体温療法が神経幹細胞の動態に与える影響を調べ、これを報告した。
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Research Products
(1 results)