2006 Fiscal Year Annual Research Report
頭頚部癌におけるEGFR遺伝子変異のEGFR阻害剤感受性への影響についての研究
Project/Area Number |
18791223
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
田口 享秀 横浜市立大学, 医学部, 助手 (60315786)
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Keywords | 頭頸部癌 / EGFR / 遺伝子変異 / gefitinib |
Research Abstract |
非小細胞肺癌ではEpidermal growth factor receptor(EGFR)遺伝子変異がEGFRtyrosine kinase inhibitorであるgefitinibの感受性と関係していることが報告されている。頭頸部扁平上皮癌領域ではEGFR遺伝子変異とEGFR阻害剤の感受性との関係は報告されておらず、今回検討を行った。当科で樹立した頭頸部扁平上皮癌由来の培養細胞株16種類とKB細胞(ヒト口腔底癌由来)、A431細胞(ヒト子宮頸癌由来)においてEGFR蛋白発現量をWestern blot analysisを用いて検討した。さらに当科で樹立した頭頸部扁平上皮癌由来の培養細胞株16種類においてEGFR mRNA発現量をreal-time quantitative RT-PCRで検討した。また培養細胞16株においてPCRとdirect sequencingでEGFR遺伝子変異の有無を検討した。16細胞中9細胞において、exon20のsingle nucleotide polymorphism(SNP)が認められた。exon20のSNPを有する細胞群はgefitinibに対して統計学的有意に高い感受性(低いIC50値)を示した。また、EGFR蛋白発現量とEGFR mRNA発現量についても統計学上で正の相関性が認められた。以上の結果より、頭頸部扁平上皮癌において、遺伝子変異とEGFR蛋白およびEGFR mRNA発現量がgefitinibの感受性への効果予測因子として関連している可能性が示唆されている。
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