2006 Fiscal Year Annual Research Report
加齢黄斑変性・ポリープ状脈絡膜血管症の発症因子・増悪因子・治療法の前向き研究
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18791282
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
野田 佳宏 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (20404022)
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Keywords | 加齢黄班変性 / ポリープ状脈絡膜血管症 / 発症因子 / 悪化因子 / 前向き研究 |
Research Abstract |
九州大学病院における加齢黄斑変性症例、ポリープ状脈絡膜血管症症例は他の病院、研究機関に比しても極めて多いため、データベース化に時間がかかる一方、膨大なデータの蓄積によって今後大きな成果が得られることを期待している。また加齢黄斑変性やポリープ状脈絡膜血管症は疾患概念や自然経過、原因、重症度分類などが国際的にも確立しておらず、また民族間の差も大きいことが知られている。さらに生活習慣や食事との関連も海外から報告されており、日本人での実態調査が急務であることは間違いない。 まず本年度はアナログデータをデジタル化するための機器およびコンピューターなどを購入し、過去のデータからデータベース化を開始し、解析可能になったものより解析を開始している。また得られた結果は順次発表していく予定である。 また現在診療を行っている症例のデータベースも同時に作成中である。症例には僚眼が未発症の場合もあり、それらの経過を追跡することで発症に関わる因子が明らかになる可能性がある。また現在行われている光線力学的療法などの効果にはばらつきが大きいため、治療前に得られたデータと今後それらの症例を追跡することで得られた結果により、治療効果を予測するような確かな成果が得られる可能性がある。
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