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2007 Fiscal Year Annual Research Report

FGFシグナル関連因子が結膜瘢痕化に与える影響

Research Project

Project/Area Number 18791285
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

越山 靖夫  Kumamoto University, 大学院・医学薬学研究部, 助教 (40372784)

Keywordsシグナル伝達 / 緑内障 / 濾過手術 / 濾過胞 / 血管内皮細胞 / 瘢痕化
Research Abstract

緑内障に対する濾過手術の術後予後において、テノン嚢線維芽細胞の増殖に伴う結膜瘢痕化は、術後の眼圧再上昇による手術不成功となる原因のひとつであり、この瘢痕化を制御する因子の一つとしてfibroblast growth factor(FGF)シグナルが考えられている。FGFシグナルには、血管新生を促進する作用もあり、濾過胞における血管新生は、濾過胞の瘢痕形成を促進させ、濾過手術の術後成績を悪化させる因子となる。したがって我々はまず、マウスの血管新生モデルを作成し、血管新生を抑制させる効果がある薬剤を検証するため、そのマウスの腹腔内にヘパリンを投与し、ヘパリンが血管新生を抑制する作用があることをしめした。また、ELISA法にて、ヘパリンは、FGFやその他血管新生にはたらくVEGFにも結合能があることがしめされた。ヘパリンの投与によって、FGFや:VEGFが外的ヘパリンにトラップされ、血管内皮細胞への作用が減弱している可能性が考えられた。FGFシグナリングに関連するERKのリン酸化は、生体内のヘパラン硫酸の欠損により減弱されることが報告されており、VEGFに関しても、VEGFレセプターtype2のリン酸化がヘパリンの投与により減弱し、そのシグナリングが減弱していることを抗リン酸化VEGFレセプターtype2抗体を用いてウェスタンブロットをおこない示した。以上のように、ヘパリンの投与により、FGFシグナリングを阻害し、濾過胞瘢痕化が抑制される可能性が示された。緑内障濾過手術後の濾過胞管理に関する新しい知見が本研究でえられた。

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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