2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18791302
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
吉田 悟 Tokyo Dental College, 歯学部, 客員講師 (50398781)
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Keywords | 角膜実質 / ケラトサイト / 体性幹細胞 / 神経堤幹細胞 / 人工角膜 / 角膜内皮 |
Research Abstract |
本研究は人工角膜作製を目指した人工角膜実質の構築を目的としている. 生体組織に近いマテリアルの開発のためには組織本来の細胞を用いることが望ましく、恒常的に安定な細胞の供給のため、組織幹細胞の分離・培養法の確立が必要であった. 一昨年、昨年の報告書にあるように、マウス角膜実質から角膜実質幹細胞(COPs)の分離・培養技術の確立に成功している. 本年度は、昨年度に引き続きコラーゲンゲルを用いた3次元培養の検討を行ってきたが、期待する強度と透明性、またマーカー遺伝子の発現を保持した状態での構築に至っていない。培養上皮シートとの共培養系での検討も行っているが、この系ではコラーゲンの溶解が激しく、やはり目的の状態に至っていない。現在は、架橋剤やUVを用いた架橋により、コラーゲンゲルの融解を抑えることができるか検討中である。また、マウス角膜実質内に直接COPsを注入し、COPsの有用性を確認するための検討を行っている。さらに、本来の目的とは異なるが、角膜実質細胞と同じ神経堤細胞由来である角膜内皮細胞をCOPSから誘導できそうであるため、詳細に検討を行っているところである。
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