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2006 Fiscal Year Annual Research Report

霊長類角膜内皮細胞の増殖制御機構の解明

Research Project

Project/Area Number 18791305
Research InstitutionDoshisha University

Principal Investigator

小泉 範子  同志社大学, 研究開発推進機構, 助教授 (20373087)

Keywords眼科 / 角膜内皮細胞 / 細胞周期制御分子 / 霊長類
Research Abstract

霊長類の角膜内皮細胞と培養角膜内皮細胞における細胞周期制御分子の検討
霊長類の角膜内皮細胞は生体内ではほとんど増殖しない一方で、生体外で適切な条件で培養することにより増殖させることが可能である。本研究では、カニクイザルの角膜組織の内皮細胞と培養角膜内皮細胞における細胞周期制御分子の発現を免疫化学的手法により比較検討した。
カニクイザル角膜組織およびIV型コラーゲンでコーティングしたプレート上で継代培養したカニクイザル培養角膜内皮細胞を4%PFAで固定し、Rb、サイクリンA、p16、p21、p53、リン酸化p53に対する免疫染色を行い、角膜内皮細胞における細胞周期制御分子の発現と細胞における局在を比較検討した。
角膜組織の内皮細胞ではRb、p16はすべての細胞で核内に、p21はすべての細胞で細胞質に発現が認められた。サイクリンA、p53、リン酸化p53の発現は認められなかった。培養角膜内皮細胞ではRb、p16、p53はすべての細胞で核内に、p21はすべての細胞で細胞質に発現が認められた。Rbは一部の細胞では強く発現していた。サイクリンAは一部の細胞にのみ核内に局在する発現が認められた。リン酸化p53の発現は認められなかった。
カニクイザルの角膜組織の内皮細胞と培養角膜内皮細胞を用いて、細胞周期制御分子の検討を行うことが可能であり、霊長類の角膜内皮細胞増殖を制御する因子の解明に有用である可能性が示唆された。
本研究成果は第111回日本眼科学会総会および2007 Annual Meeting of the Association for Research in Vision and Ophthalmologyにおいて発表予定である。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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