2006 Fiscal Year Annual Research Report
端側神経縫合と神経移植を組み合わせた新しい末梢神経再建法に関する研究
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18791320
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松田 健 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (50423166)
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Keywords | 末梢神経再生 / 端側縫合 / 顔面神経 |
Research Abstract |
ラット顔面神経を使用する、4枝再建モデルによる検討 近交系ラットの顔面神経を用い、ラット両側顔面神経を本幹から切除し、神経の欠損を作製した。左側の顔面神経中枢断端からの神経再生が起こらないようにこれを結紮した。端側縫合のモデルではドナーより採取した坐骨神経1本を頭部皮下に通し、右顔面神経本幹と対側の顔面神経下顎縁枝の間を端端縫合した。移植した坐骨神経の側面に右顔面神経下顎縁枝と頬筋枝、対側で左頬筋枝を縫合し、計4枝を再建した。端端縫合のモデルにおいてはドナーから採取した坐骨神経2本と尺骨神経2本を用いて4枝を各々端端縫合で再建した。 a.機能的、電気生理学的評価 術後12週で右顔面神経本幹を刺激し、左右の口髭部(頬筋枝)、口角部(下顎縁枝)までの刺激伝導速度を計測した。 b.組織学的、組織形態学的評価 軸索の連続性に関しては頬筋枝、下顎縁枝の各々に異なる種類の逆行性トレーサー(True blueとDiamidino yellowを使用)を注入し、顔面神経核にて標識された神経細胞を観察、カウントし、評価した。また、再建された顔面神経の各枝、移植神経の断面のトルイジンブルー標本を作製し、有髄線維の直径、ミエリン鞘の厚さ、数、断面積などを画像解析ソフトを使用し測定、評価した。 以上の実験より本法において良好な神経再生が得られ、その結果を第15回日本形成外科学会基礎学術集会にて発表した。一連の研究のまとめは現在、海外雑誌投稿に向けて執筆、投稿準備中である。
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