2006 Fiscal Year Annual Research Report
末梢血由来多能性細胞移植を用いた皮弁延長効果、創傷治癒に及ぼす影響の検討
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18791327
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
大原 博敏 慶應義塾大学, 医学部, 嘱託(非常勤) (90338096)
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Keywords | 単球由来多能性細胞 / ラット背部皮弁 |
Research Abstract |
単球由来多能性細胞による皮弁延長効果の検討、評価 本研究は、SDラットにネンブタール腹腔内投与による麻酔を行い、背部に深腸骨回旋動静脈を茎とした血管柄付き皮弁を左右に作成し、単球由来多能性細胞を皮膚肉様膜内に局注し、もとの皮膚欠損創に縫着する。1週間後に生着域を観察し、皮弁の延長効果を肉眼的、組織学的評価と同時に酸化鉛による血管造影評価も行い、検討した。比較対象として、まず、単球由来多能性細胞を同種ラットより採取、培養する際に同時に培養可能であるマクロファージと線維芽細胞を使用した。 1、実験当初、左右の皮弁生着域には左右差を認め、単球由来多能性細胞投与群に於いて、有意に皮弁の延長効果が優れている結果が得られた。しかし実験の回数を重ねると、その効果は不安定であることが分かり、特にマクロファージ投与群とほぼ同等の延長効果を認める事が多かった。 2、現在は1個体における投与細胞数を可能な限り増やし、単球由来多能性細胞の血管新生効果の有無を検証している段階である。 3、今回使用しているラット背部皮弁モデルはコントロール群に於いて生着域の左右差が非常に少なく、信頼性の高い背部皮弁であることが分かった。これまで実験動物における皮弁モデルは数多く報告されているが、生着域にはばらつきが多く、各種研究に於いて安定性の高い皮弁モデルの開発が望まれていた。今後は我々の開発したラット背部皮弁モデルについても検討を行い、その有用性を見いだしていく予定である。
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