2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18791342
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
秋山 幸功 Sapporo Medical University, 医学部, 助教 (50404653)
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Keywords | MRI / Susceptibility weighted image(SWI) / Schwann cell / Bone marrow stromal cells / Nerve injury |
Research Abstract |
19年度 臨床研究,基礎研究 経過報告 1.臨床研究 臨床研究においてSusceptibility weighted image(SWI)を重症頭部外傷患者に対して施行し,これまで通常のMRI、CTでは発見できなかった微小な脳挫傷(微小脳出血)の画像評価を行った。通常のCT、MRIでは異常なし(脳震盪などの診断)と診断されていた中に微傷出血を伴う脳挫傷が含まれている可能性が示唆された。これまでT2*-weighted imageが最も血腫め描出にすぐれていると考えられてきたが,最近開発されたSWI法の方が描出能に関して優れていた。 ただ,頭蓋骨周囲や,頭蓋底部では,空気によるartifactsのため,SWIでは描出困難であった。 今後さらにデータを蓄積し,SWIの外傷における有用性について検討したい。 2.基礎研究 GFP mouseより採取,培養したSchwann cell(神経鞘細胞)をhost mouse(No GFP labeling)のsciaticnerveの損傷モデルに移植する移植実験にて,明らかにGFP陽性の(donor由来)Schwann cellsがhost側の神経の周りに集積し,神経の再生作用があることが明らかとなった。 それに対し,donor細胞を骨髄細胞(bone marrow stromal cells)とする移植実験では,骨髄細胞を損傷神経に直接移植してもマクロファージなどによる貪食が起こり,生着する細胞もほとんどなく,神経の再生にまではいたらないことが判明した。 次の段階(平成20年度)では,donor細胞は,このまま骨髄細胞を用いるが,in vitroである程度神経系に分化させてから移植する必要性があることが示唆された。
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