2006 Fiscal Year Annual Research Report
ビーズアレイ法を用いた敗血症における多項目同時サイトカイン・ケモカインの変動解析
Project/Area Number |
18791343
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
小鹿 雅博 岩手医科大学, 医学部, 助手 (40347878)
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Keywords | 敗血症 / ビーズアレイ法 / サイトカイン / 免疫学 / 侵襲学 |
Research Abstract |
敗血症における生体内のサイトカイン・ケモカイン、細胞内リン酸化タンパク質の同時多項目定量および細胞表面上のHLA-DR、 CD-14の発現量、血漿中のエンドトキシン値、可溶性CD-14値の定量を行い、敗血症におけるメディエーターネットワーク、免疫応答、治療の影響を検討している。 現在、1)腹腔内感染症に起因する敗血症症例の手術前、手術後におけるサイトカインネットワークの変動、評価を行っており、末梢血白血球数が4000/mm^3以下の重症敗血症症例における白血球減少症例では、4000/mm3以上の症例と比較し末梢血の造血因子であるG-CSFが有意に高値であることがわかった。また、炎症性サイトカイン1抗炎症性サイトカインであるTh1系サイトカインノTh2系サイトカインバランスの術前後において逆転することが認められた。症例数を増し検討している。2)単核球における細胞内リン酸化タンパク質(JNK, P38,Erk1/2,IκB, Akt, stat3,ATF2,MEK2)、細胞表面上のHLADR, CH4の発現率を検討している。3)二次的感染症や感染の遷延化に関わる病態を明らかにするために、全血をLPSで刺激し、サイトカイン・ケモカイン、細胞内リン酸化タンパク質の変動を検討している。4)高感度エンドトキシン測定法により血中エンドトキシン濃度を測定しており、サイトカインネットワークと合わせ臨床的重症度との関連性を検討している。
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