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2006 Fiscal Year Annual Research Report

ヒトセメント芽細胞に特異的に発現する遺伝子の同定

Research Project

Project/Area Number 18791350
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

北川 雅恵  広島大学, 病院, 助手 (10403627)

Keywordsセメント芽細胞 / 再生 / セメント質 / 歯周組織
Research Abstract

本年度はヒトセメント芽細胞に特異的に発現する遺伝子の同定の研究を行う目的で以下のとおり実施した。
(1)セメント芽細胞に特異的に発現する遺伝子の検索をヒトセメント芽細胞(HCEM)とヒト歯周靭帯線維芽細胞(HPL)の遣伝子発現をマイクロアレイ(human focus array,8500既知遺伝子)にて解析し、HCEMにのみ発現する遺伝子について、RT-PCRにより発現の確認を行った。これらの解析により4つの遣伝子候補が挙ったが、それぞれの遺伝子についてヒト骨芽細胞での発現を検討したところ、発現がみられなかったのはF-spondin遺伝子のみであったことから、この遺伝子に注目した。歯周組織においてF-spondinはセメント芽細胞に特異的である可能性が示唆された。(2)F-spondinの抗体を用いてヒト歯周組織の免疫組織化学的染色を行ったところ、セメント質表層にF-spondinの発現が認められ、セメント芽細胞に発現することが確認できた。(1)および(2)の結果から、F-spondinがセメント芽細胞特異的に発現することが明らかとなった。(3)HPLへのF-spondin遣伝子導入は、HPLのアルカリフォスファターゼ(ALP)活性を上昇させ、石灰化関連蛋白であるALP、オステオカルシン、ボーンシアロプロテインのmRNAの発現を増強させたことから、F-spondinがセメント芽細胞の分化に関係していることが示唆された。
このようなデータの結果を踏まえ最終年度となる来年度はF-spondinのセメント芽細胞での機能の詳細を明らかにするとともに、その他のセメント芽細胞特異的遣伝子についても検討を進めたい。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Effect of F-spondin on cementoblastic differentiation of human periodontal ligament cells.2006

    • Author(s)
      北川 雅恵
    • Journal Title

      Biochem Biophys Res Commun. 349・3

      Pages: 1050-1056

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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