2008 Fiscal Year Annual Research Report
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18791384
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
神原 賢治 Kagoshima University, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (60305141)
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Keywords | TNF-α / クラミジア |
Research Abstract |
クラミジアは増殖機構が不明であり、その事が疾患への影響や治療法の開発などの遅れとなっている。クラミジアや口腔内細菌は、動脈硬化の原因となりうるが、これら菌体は相互に作用し合うのではないかと予想されている。しかし、細菌との相互作用や相乗相加作用などに関しても、全く評価されてきていない。そこで、クラミジアが起因する疾患に関して基礎的情報を取得し、疾患への関連性や他の菌種との相互作用等に関しての新たな知見を得る事を目的とした。 多菌種との相乗作用を中心とし、菌の感染時に誘導されるTNFα阻害剤を併用した場合の抗炎症作用などに関しての評価を中心に行った。評価は、インビトロにおける、基礎的な評価と動物実験系の構築とその評価系の評価を行った。 歯周病原菌であるPgはin vitroにおいてTNF-α産生を誘導し、炎症反応を増大させ、動脈硬化などの増悪因子となりうると思われた。新規のTNF-α阻害剤は、効率よくTNFαの産生を抑制した事から、動脈硬化を始めとする疾患を抑制する可能性が考えられた。In vivoにおいては、自然発症モデルの確立を目指し、評価を行っている段階である。
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