2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18791385
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
音成 実佳 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (30276604)
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Keywords | 下顎歯肉癌 / 顎骨浸潤 / Cone-beam CT / 拡散強調像 |
Research Abstract |
本研究を行う前段階として、下顎歯肉癌の顎骨浸潤の画像診断の現況を知るために、当大学口腔外科にて治療が行われてきた歯肉癌症例の画像所見についてretrospectiveに評価することとした。同口腔外科のDr.野村らと相談をし、それらの症例で撮像された画像の所見について、病理所見と比較し、Wakohらと発表したReliability of Linear Distance Measurement for Dental Implant Length with Standardised Periapical Radiographsに示されるように、インプラントに関する距離計測にも信頼性があると示唆される口内法も含めて、どのモダリティがどの程度の描出精度を有するのかについて検討中である。 下顎歯肉癌の顎骨浸潤に対するMRIについては、顎骨および顎骨病変のより詳細な信号強度の変化を捉えるために、細胞レベルの変化を描出しうる拡散強調像の撮像を試みる予定であり、それに先がけて、まず顎骨専用の表面コイルを作成してもらうこととした。米国ニューヨーク州のRochester大学助教授のDr.Kwokに同表面コイルの作成を依頼し、顎骨全体を覆うコイルを得た。今後、ファントムを用いて下顎骨の描出に最適なシーケンスを決定する予定である。 CBCTの顎顔面部への応用については、YajimaらとともにCone-beam CT (CB Throne^<【○!R】>) applied to dentomaxillofacial regionを論文にて発表した。CBCTは従来の医科用CTと比較して歯や顎の構造を詳細に観察することが可能であり、顎骨上あるいは顎骨内の病変の進展範囲をより正確に描出する可能性があると思われる。CBCTによる下顎歯肉癌の顎骨浸潤の描出精度の評価については、CBCTを下顎歯肉癌患者へ施行するために倫理委員会申請書を提出したところである。
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