2006 Fiscal Year Annual Research Report
ミュータンス連鎖球菌のヒト樹状細胞成熟に及ぼす補体の影響
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18791402
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
高松 夏子 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (90403716)
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Keywords | 樹状細胞 / ミュータンス連鎖球菌 / 補体 |
Research Abstract |
本年度は補体不活化血清と反応させたS.mutansとヒト未成熟樹状細胞(未成熟DC)とを共培養し、樹状細胞(DC)上のHLA-DR, CD86,CD83発現を検索した。ヒト末梢血より単核球を分離し、CD14のネガティブセレクションを行い単球を分離した。この単球のうち付着細胞を以後の実験に供した。(フローサイトメトリー解析にて95%以上のCD14陽性細胞が含まれていた。)調製した単球をGM-CSF, IL-4添加RPMI培地にて培養し、未成熟DCを誘導した。次にS.mutans MT8148をBHI培地にて培養後、煮沸し死菌化した。これらを補体不活化血清と共に反応後、未成熟DCへ刺激した。対照として、RPMI培地と共に反応したS.mutansおよび血清と共に反応したS.mutansを使用した。成熟の評価としてDC表面のHLA-DR, CD86,CD83をフローサイトメトリーにて解析した結果、CD86の陽性率は、血清処理S.mutansと共に培養したDCで89.4%、補体不活化血清処理S.mutansと共に培養したDCで58.8%、S.mutansと共に培養したDCで52.4%であった。HLA-DRの平均蛍光強度は血清処理S.mutansと共に培養したDCで161.3、補体不活化血清処理S.mutansと共に培養したDCで140.6、S.mutansと共に培養したDCで115.2であった。CD83の陽性率は血清処理S.mutansと共に培養したDCで45.9%、補体不活化血清処S.mutansと共に培養したDCで50.1%、S.mutansと共に培養したDCで35.4%であった。CD86およびHLA-DRの結果より、血清と共培養したS.mutansがDCの成熟を促進する過程において、補体が重要な役割を果たしていることが考えられた。
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