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2006 Fiscal Year Annual Research Report

感染象牙質の修復によるMI(ミニマルインターベンション)

Research Project

Project/Area Number 18791414
Research InstitutionTsurumi University

Principal Investigator

英 將生  鶴見大学, 歯学部, 助手 (80329226)

Keywords再石灰化 / 表面・界面物性 / 物性試験
Research Abstract

フッ素徐放リチャージ機能や抗菌性を有する接着システムなど,接着材に"機能"を持たせたシステムを利用し,感染象牙質を再石灰化等で治癒修復できれば,より歯質保存的な齲蝕治療が可能になる.さらなるMIを目指し,機能を備えた接着材を用いて接着処理した感染象牙質の物性および感染象牙質に対する接着強さについて実験を行い,感染象牙質の修復を検討した.
18年度計画していた1の検討を行った.
1.超微小押し込み硬さ試験による物性の検討
機能を備えた接着材で接着処理した感染象牙質の再石灰化等による物性向上を検討するため,超微小押し込み硬さ試験機で硬さ測定を行った.抜去歯感染象牙質露出面に機能を備えた接着材で接着処理,レジン充填を行い,水中浸漬保管後,感染象牙質の硬さ測定を行った.しかし健全象牙質と異なり感染象牙質は脱灰軟化しているため,硬さ測定時,変性した感染象牙質からの水分蒸発等により,測定表面の収縮沈下が激しく測定が不能であった.そのため測定方法の再検討が必要となった.
したがって感染象牙質の超微小押し込み硬さ測定に検討の時間を要したため,
19年度計画していた2,3の検討を主に行った.
2.微小引張り接着試験による接着強さの検討
感染象牙質に機能を備えた接着材で接着処理し,微小引張り接着試験を行った.結果,感染象牙質に対する接着強さは,健全象牙質に対する接着強さまで向上していなかった.浸漬溶液を人工唾液,フッ素溶液とし,水に浸漬した場合と比較したが接着強さの向上はみられなかった.
したがって,現在機能を備えた接着材の使用で感染象牙質の物性が向上するような結果は得られていない.しかし再石灰化には時間を要するため,さらに長期間の人工唾液,フッ素溶液の浸漬を検討中である.
3.微小引張り接着試験後の破断面のSEM観察
感染象牙質部分での破壊が多数であった.
理想的な感染象牙質部分の確保が困難で検討が必要であった.

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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