2006 Fiscal Year Annual Research Report
即時荷重インプラントの荷重プロトコルを上部構造設計から確立する
Project/Area Number |
18791452
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
荒瀧 友彦 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (90301522)
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Keywords | 口腔インプラント療法 / 即時荷重 / 早期荷重 / 骨強度 / 有限要素法 / 共鳴振動周波数分析 / 上部構造 / 応力 |
Research Abstract |
本研究の目的は,口腔インプラント療法における即時荷重や早期荷重といった荷重プロトコルの変更術式に関する臨床的なリスクファクターを,顎骨の局所条件のみならず上部構造設計に対しても関連付けて示し,それらの臨床的な評価基準を確立することである。 平成18年度の研究概要は以下のとおりである。 骨強度評価ソフトウェアMechanical Finder Ver.5.0(株式会社計算力学研究センター)を導入し,顎骨CTデータからの直接形状抽出に関するシミュレーション実験を行った。ここで,実際の生体におけるインプラントの埋入位置を有限要素モデル上で明示する必要性が生じたために,生体診断用テンプレート上の埋入指標を顎骨モデルと非連続体として認識できるようソフトウェアを改良した。その結果,生体における実際のインプラント埋入部位の骨強度を客観的に評価することが可能となった。現在は,形状抽出後の有限要素モデル上で,埋入部位の骨強度評価のための応力解析法に関して荷重条件や拘束条件の妥当性を検討している。 また、生体計測として,東京歯科大学千葉病院においてインプラント療法を適用した約30名の患者の埋入インプラントに対して,共鳴振動周波数分析装置(Osstell Integration Diagnosis社製)を用い,埋入手術時とアバットメント連結手術時における共鳴振動周波数(ISQ値)の計測を行った。 平成19年度は,引き続きインプラント適用患者の共鳴振動周波数分析と,症例個々の有限要素モデルの構築とを行い,生体計測の結果とコンピューターシミュレーションにより得られた骨内応力特性(骨強度)との関連性を考察し成果を公表する予定である。
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