2006 Fiscal Year Annual Research Report
各種光源の光照射器の特性と光硬化型グラスアイオノマーセメントの関係
Project/Area Number |
18791460
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
新田 馨子 鶴見大学, 歯学部, 助手 (20298269)
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Keywords | 光照射器 / 光硬化型グラスアイオノマーセメント / 光強度 / 照射時間 / 硬化深さ / ヌープ硬さ |
Research Abstract |
最近では様々な光源による光照射器が臨床で使用され、その特性が光重合型コンポジットレジンに及ぼす影響については数多く報告されているが、光硬化型グラスアイオノマーセメントの物性との関係については報告が少ない。本研究では、3種類の異なる光源の光照射器の特性が光硬化型グラスアイオノマーセメントの物性に及ぼす影響を調べた。 1.各種光源の光照射器について、各波長における放射照度を測定した。ハロゲン、キセノン光源に加え、LED光源の光照射器は初期に開発された機種と高輝度LEDを用いた新しい機種を測定に用いた。放射照度はプラズマ光源の光照射器が最も高く、最近開発されたLED照射器は470nmでハロゲンと同程度またはそれ以上の強度を示していた。 2.各種光源の光照射器で硬化させた光硬化型グラスアイオノマーセメントの物性を測定した。照射時間はグラスアイオノマーセメントのメーカー指定時間およびその2倍とした。硬化深さは各光照射器において、照射時間の延長と共に大きくなっており、統計学的にも有意差が認められた。また、重合直後と重合後3分経過したものについて硬化深さを比較した結果においても、各照射時間で有意差が認められた。光照射器の光源によって比較すると、ほとんどの照射器間で有意差が認められた。 ヌープ硬さは光照射表面から0.1mmの位置および以降、照射表面から0.5mm間隔で試料の中央部を深さ方向に測定を行った。統計学的有意差にはばらつきが見られたが、各照射条件において光強度の高い照射器の方がヌープ硬さは大きい値を示していた。 以上より、光照射器の光源の特性は光硬化型グラスアイオノマーセメントの物性に影響を及ぼしていることが示唆された。
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