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2006 Fiscal Year Annual Research Report

FcgammaRIIa遺伝子多型のサイトカイン産生への影響と歯周疾患について

Research Project

Project/Area Number 18791587
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

山本 幸司  新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (00397142)

Keywords遺伝子多型 / 歯周炎感受性 / サイトカイン
Research Abstract

歯周疾患に罹患していない健常者を対象として採血を行い、DNAを抽出しFcγRIIA遺伝子多型をPCR法を用いて解析した。また対象者の末血から比重遠心分離法にて単球を分離した。分離した単球は細胞数を2x10^6に調整後、ヒトIgG1もしくはIgG2で刺激し、37℃で培養を行った。培養中に細胞内タンパク輸送阻害薬を添加して細胞内に産生されたサイトカインを蓄積させ、細胞を回収し抗CD14抗体を用いてCD14陽性細胞を標識し、その後細胞膜処理を行い、抗サイトカイン(IL-1β)抗体を用いて細胞内サイトカインの標識を行った。標識後、フローサイトメトリーで解析を行った。刺激強度を1,10,50,100,250μg/mlに設定し強度によりサイトカイン産生の変化を、培養時間を8,12,24時間に設定し培養時間によっての産生の変化をそれぞれ解析した。その結果時間依存的にCD14陽性細胞中に細胞内サイトカインの産生を示す細胞数が増加すること、産生細胞は培養時間が12時間をピークであることが判明した。
次にFcγRIIA遺伝子多型間でCD14陽性細胞中のIL-1β産生細胞に違いがあるかを解析した。実験手段は上述した手法に沿い、対象者末梢血から単球を分離、調整後、刺激強度を100μg/ml、培養時間を12時間に設定した。結果、FcγRIIa-H/H131のタイプは他のR/H、R/Rタイプに比較してIgG1、IgG2で刺激した後のIL-1β産生細胞率が有意に高く、IgG2で刺激したときのほうがIgG1よりもIL-1β産生細胞率は高かった。
これらの結果からFcγRIIaの遺伝子多型がIL-1β産生に影響与え、歯周炎の感受性に関わってくることが示唆された。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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