2006 Fiscal Year Annual Research Report
歯周炎における可溶性ILー6受容体の新たな臨床マーカーとしての可能性の検索
Project/Area Number |
18791590
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小松 康高 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (40422597)
|
Keywords | 歯周炎 / IL-6 / IL-6受容体 |
Research Abstract |
今回、IL-6 component(IL-6, sIL-6R, sgp130)3者の局所及び末梢血中動態を把握し、歯周炎における新たな臨床マーカーの可能性について検索すること目的とし、プロジェクトを実施中であり、現在までに以下知見を得ている。 今年度は主に血清サンプル採取を行い、慢性歯周炎患者(CP)においてはControl : N=38(M=9/F=29), CP moderate : N=30(M=11/F=19), CP severe : N=15(M=9/F=6)の血清IL-6およびsIL-6RのELISA解析が終了している。 (1)3群間の比較ではmPPD(mm), mCAL(mm), mBL(%)に有意差が認められた(Kmskal-Wallis test, P<0.0001,順に、mPPD:2.0±0.1,2.8±0.2,4.1±0.3,mCAL:2.2±0.1,3.3±0.2,5.2±0.3,mBL:12.4±0.5,21.7±1.0,40.4±2.2,数値はmean±SEを示す)。 (2)3群間に年齢、IL-6、sIL-6Rに有意差は認められなかった。 (3)2群間(Control vs.CP)で比較したところ、mPPD,mCAL,mBLに有意差が認められた(Mann-Whitney test,P<0.0001,順にmPPD:2.0±0.1,3.1±0.2,mCAL:2.2±0.1,3.9±0.2,mBL:12.4±0.5,27;0±1.8)。 (4)2群間の比較ではCP群で有意にIL-6レベルが高かった(Mann-Whitney test,P=0.046,Con vs.CP:1.1±0.1(pg/ml),1.4±0.1)。一方sIL-6Rレベルには有意差は認められなかった(Con vs.CP : 24.9±1.0(ng/ml),26.8±1.1)。
|