2006 Fiscal Year Annual Research Report
高生体融合性レジンを用いた骨組織再生に関する実験的研究
Project/Area Number |
18791605
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
伊藤 正満 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (10319197)
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Keywords | 高生体融合性レジン / デキストリン / 骨誘導蛋白 / BMP / 徐放性 / EMA / TA / HX |
Research Abstract |
申請者は、高生体融合性レジンを用い骨組織再生に応用することを目的とし、移植時における賦形性の確認、成長因子保持を目的とした生体吸収性キャリアー剤との複合化、人工体液中での成長因子保持および徐放能力の検討を行った。 その結果、賦形性は良好でありレジンを光重合型とすることにより移植時その場で形態付与・硬化が可能であった。成長因子のキャリアーとしてデキストリンとの複合化にも成功。その徐放能力も人工体液中で確認された。徐放性に関しては、デキストリンの割合を変えることにより2週間以上の徐放を確認することが出来た。 次に、成長因子として骨誘導蛋白(BMP)を、上記レジン複合体に用いることによりin vivoにて実際に骨を誘導できるか確認するための実験を行った。すなわち長径5mm短径3mmの紡錘形に調整したレジンーデキストリンーBMP複合体をマウス大腿部に移植した。移植後4週間後、マイクロCTによる撮像と本年度科研費によって購入したコンピュータにより立体構築を行い、解析を行った。 その結果、紡錘形の移植体表面沿って、骨が新生していることを確認した。 今後は、新整骨を誘導するためのより効率的な形態の模索と実際の骨欠損に対する新整骨誘導実験を動物実験により検討していきたいと考える。
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Research Products
(1 results)