2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18791608
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
飯久保 正弘 東北大学, 大学院・歯学研究科, 講師 (80302157)
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Keywords | IGF-I / 歯列弓 / 下顎頭 |
Research Abstract |
ペプチド性成長因子の1つであるInsulin-like growth factor I(以下IGF-I)は骨芽細胞や骨細胞の分化・増殖を促進し、骨形成や骨細胞のアポトーシス抑制に関与する。顎骨の成長発育および老化抑制に対するIGF-Iの影響を明らかにすることを目的に、IGF-I投与による顎骨の形態および組織変化を検討した。さらにIGF-I投与中止後の変化についても検討した。 実験動物は、10週齢ウイスター系ラット雄24匹である。IGF-I製剤を背部皮下組織より浸透圧ミニポンプを用いて4週間持続投与し、高IGF-I血症ラット(12匹)を作製した。コントロール群(12匹)には、同様の方法にて生理食塩水を4週間持続投与した。投与中止直後(各群6匹ずつ)および投与中止後さらに4週間飼育後(各群6匹ずつ)に、上下顎歯列弓の印象採取を行った後にラットを屠殺し、下顎頭を摘出した。上下顎歯列弓の模型を作製し、歯列弓長径、歯列弓幅径、歯列弓角度を測定した。下顎頭に関しては、ヘマトキシレン-エオジン染色切片を作製した。以下にこれまでの研究成果を示す。 IGF-Iの持続投与により、 1.下顎骨は上顎骨に比較して歯列弓が大きくなった。 2.下顎頭の軟骨細胞層が肥厚した。 3.下顎頭の骨基質面積比が増加した。 IGF-I投与中止後は、 1.下顎歯列弓の形態的不調和は改善しなかった。 2.顎頭の軟骨細胞層の肥厚は消失した。 3.下顎頭の骨基質面積比の増加も消失した。
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