2006 Fiscal Year Annual Research Report
ミルナシプランの口腔内灼熱症候群に対する臨床効果の検討
Project/Area Number |
18791611
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
木村 宏之 名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (50378030)
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Keywords | 精神薬理 / 抗うつ薬 / 疼痛性障害 |
Research Abstract |
今回我々は、ミルナシプランの口腔内灼熱症候群(Burning Mouth Syndrome:以下はBMSと示す)に対する有効性の検討を主目的とした臨床研究を行った。 名古屋大学医学部倫理委員会および愛知学院大学歯学部倫理委員会の承認を得た。愛知学院大学歯学部附属病院外来を初診し、BMSと診断された患者を試験の対象とする。研究計画(1-3)に従いデータの集積にあたった。 1、初診時にDSM-IVに基づく精神医学的診断を行った。また、下記の質問紙法や臨床症状評価尺度を用いて、各種の評価を行った。人格傾向:Temperament and Character Inventory(TCI)、養育環境:Parental Bonding Instrument(PBI)、抑うつ症状:Beck Depression Inventry(BDI)、疼痛:Visual Analog Scale(VAS)、抑うつ症状Hamilton Rating Scale for Depression(Ham-D) 2、ミルナシプランを投与した。初回投与量30-50mg/dayから開始し、最大100mg/dayまで適宜増量した。 3、8週後にVAS、BDI、Ham-Dを用いて、ミルナシプランの疼痛および抑うつ症状に対する改善効果を評価した。採血に関して同意が得られた患者からは約10mlの血液を採取してミルナシプラン血中濃度を測定した。コンプライアンスを確認するとともに薬物代謝の個人差と治療効果の関連性についても検討する予定である。 現時点において52名の患者が試験に参加している。そのうちの24名は、試験を終了した。現在、血中濃度も含めミルナシプランのBMSに対する有効性について解析中である。
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